精いっぱい生きなさいと亡き母の声が聞こえた気がする作品【天国行きのバス】(清水晴木)の感想・レビュー

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 亡くなったあの人と二度と会えないし声を聴くこともできない。

 もし、あの世があるならば悲しいのは亡くなった人も同じ思いなのかもしれないと思いつつ、読後にこみあげてきた気持ちは

 亡くなったあの人のために生きる必要はない

 あなたはあなたの人生を精いっぱい生き抜きなさい

 ということを教えてくれた作品。

 死別してしまって亡き人に想いがあふれている方に読んでいただきたい作品です。

天国行きのバス

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①あらすじ

「ちゃんと、さよならをしよう」

別れをちゃんとすることの大切さ―。

大切な人の分を生きることはできなくても、大切な人のために生きることはできる。

『天国映画館』の著者が贈る、不思議なあの世を走る天国行きのバスに乗った人、乗り合わせた人の最後の別れを描く、書き下ろし連作作品集。

※Amazonの商品レビューより引用しております。

②読んだきっかけ

『天国映画館』に続く物語と聞いて…

嘘です。ブクログの新刊履歴をたまたま見ていたら、清水先生の新刊が2月に出ているのを知って、慌てて書店に見に行ったという…

 そこで、『天国映画館』に続く物語というのを帯でみて知り、これは読みたいということで購入。

 動機がいつも単純ですみません…

③感想・レビュー

(1)大切な人を亡くした人こそ読んでほしい

 死者が天国行きのバスに乗れる条件は語られないものの、生前にお別れができなかった人たちではないかと推測している私。

 そんな死者が抱いているのは

 残してきた人への未練や想い

 です。

 これ、私も母を亡くして思うのですが、母もまだまだ生きたかっただろうし、母も私に対してや家族に対してもっとああしたかった、こうしたかったというのはあると読んでいて思うくらいに、死者の気持ちがリアルだなと感じました。

 きっと、私が死んでもこういう風に思うんだろうなぁと。

 でも、今を生きている側は、亡くなった大切な人たちの想いなんてお構いなしに、思ってしまいます。

 あの人なしではどうやって生きていけばよいのか?

 私も独り立ちしましたが、それでも親、特に母親の存在って物凄く大きかったんだなと思いました。

 そして、亡くなった人への想いが強ければ強いほどよく言われる


 亡くなったあの人の分も生きなければならない

 ないについても、亡くなった人の分を生きるのは無理(人は1人分しか生きられない)というこもとわかりつつ、ではどういう風に生きていけば良いのか?ということにつき、1つのヒントが書かれているように思いました。

(2)若干気になる点があるとすれば…

 ショートストーリーのうち1つのストーリーについてはやや疑問が残るものが。

 どれというとネタバレになるので気持ち悪い書き方で伏せることになるなら書くなと思うのですが、話の筋としては亡くなった大切な人がバスに乗り、生きている人は夢の中でそのバスに乗り込むという話で、生きている人はバスから降りて夢から覚めなければならないはずなのですが…

 生きている人にはしっかりと生きていてほしいと願って、しっかりとお別れをするというのがこのストーリーで、お互い前向きに生きていくというストーリーだと思うので、一つだけ理由はあるとはいえ、異質じゃないか?というのが気にはなりました。

 この話の筋からすると仕方ないのかなと思うのですが、私としては皆最後は揃えてほしかったかなぁというのが読後の本音です。

 この部分の感想がふわっとしてますが、ネタバレなし感想なのでご容赦ください。

④こんな方にオススメ

・『天国映画館』を読んだ方
・自分の大切な人とお別れが不十分だったと感じている方

 特に、今でも亡くなった人とたくさんの時を過ごしたかったと今でも願う方には、是非一読していただきたい作品です。

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