夏のボランティア活動の助っ人でキャンプ場に行ったら殺人事件が起きた件【猫鳴く森で謎解きを】(楠谷佑)の感想・レビュー

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 夏に猫がいるキャンプ場で1泊2日のボランティア活動に参加することになった高校生たちが殺人事件に巻き込まれるミステリー。

 消去法で導かれる犯人とは?

 今時らしい?高校生らしい青春を描いたミステリー。

猫鳴く森で謎解きを

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①あらすじ

「エチカ、もしかして、オレのこと信じてくれてんの?」

 全寮制男子校・霧森学院高等部二年の兎川雛太(とがわ・ひなた)と鷹宮絵愛(たかみや・えちか)はルームメイト。

 夏休みに二人はボランティア部部長の亜蓮(あれん)に誘われ、”猫と会えるキャンプ場”と呼ばれる南本キャンプ場に1泊2日のボランティアに行くことになった。

 県内の有名進学校である英央大学附属高校とつぐみ野女子高校からも参加しており、高校生たち計10人でボランティアを行うという。全員が初対面かと思いきや、不穏な人間関係が見え隠れしていた。

 そして、キャンプ2日目、一人の生徒が何者かに殺害された――。

 状況から犯人は内部犯である。第一発見者となった雛太は容疑者としてみんなから疑われてしまう。エチカは雛太の容疑を晴らすため、“消去法推理”で犯人を絞り、謎を解き明かす――。

 冴えわたるロジックと熱い友情。ミステリ界期待の新進気鋭の若手作家が送る、長編本格ミステリ!

※Amazonの商品ページより引用しております

②読んだきっかけ

 書店で帯に消去法による推理というのを見かけて、

 推理の手法を帯に書くとは大胆な!?

 と思った私。

 これは、作者からの挑戦状をたたきつけられたみたいなものじゃないか!?(錯覚・幻聴)

 そんな一方的な挑戦状を受け取らずにはいられまい?ということで購入。

 どちらかというと、タイトルがのほほんとした感じで、表紙が真夏のキャンプ感があってよいなと思ったので、読んでみようと思ったなんていえやしない…

③感想・レビュー

(1)イマドキ感のある高校生たちのボランティア合宿

 恋愛だったり、青春だったりが高校生らしく、共同のボランティア活動も活動作業以外は同じ高校同士で固まったりするのも高校生らしいなと思いながら読んでました。

 本作品で重要になってきそうなSNSのこともイマドキだなぁ…ああ、聞いたことあるあれ系ねという感じで、イマドキの高校生が集まったボランティア活動感のある作品でした。

 楽しいクラブ活動みたいな感じもありつつ、どこか内輪でのギスギス感を他校の生徒がみて感じる感じ、結構想像しやすく、この雰囲気からどんな事件が起きるのか?というのを思いながら読めました。

(2)高校生に捜査権限がありすぎる気が…

 リアルすぎるというのはどうか?ミステリーなんだからそらある程度探偵役の高校生に事件の捜査権限があってもよいなと思うのですが、一方で、警察が取り調べしてるときにほぼ警察と同じ捜査をしてしまう。しかも、前の事件を解決したからと現場に呼ばれる…

 そういう点が気になりだすと…という作品ではあります。

 多少リアリティを求めてしまう方にはこの点はマイナスかもしれません。

(3)消去法と帯に書いていたために…

 事件が起きても、犯人当ては消去法であることがあらかじめわかっているということ、そして、地図見て、大体こううことなんだろうなぁというのがわかること、ミステリー部分はそこまで難しくないように思いました。

 この点は、ミステリーで謎解き重視で読みたい方には物足りないなと思いつつも、肩のこらない謎解きを楽しみたい方には向いているなと思いました。

 ただし、なぜ?という動機部分に焦点を当てたら、確かにこれは動機になっても全然おかしくないと思うような内容で、イマドキ感も相まってなかなか考えさせられる内容だったなと思いました。

 ライトに気軽に読みつつ、動機部分は現実的な作品だなと思いました。

④こんな方にオススメ

・イマドキの高校生感を感じる青春ミステリーを読みたい方
・気軽に謎解きを楽しみたい方

 特に、動機が今の高校生らしいなというところが気になった方には是非読んでいただきたい作品です。

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