①あらすじ
膳所高校を卒業し、晴れて京大生となった成瀬あかり。一世一代の恋に破れた同級生、「達磨研究会」なる謎のサークル、簿記YouTuber、娘とともに地元テレビの取材を受ける母、憧れの人に一途に恋焦がれる男子大学生……。
千年の都を舞台に、ますます個性豊かな面々が成瀬あかり史に名を刻む中、幼馴染の島崎のもとには成瀬から突然速達が届いて……⁉
全6篇、最高の主人公に訪れる大団円を見届けよ!
※Amazonの商品ページより引用しております。
②読んだきっかけ
『成瀬は天下を取りにいく』の完結編が発刊されると聞いて。
天下を取りにいくから2年と半年、1年1冊ペースで、3部作。
去年の本屋大賞受賞前に信じた道を行くの時点ではヒット作とはなっていたものの売り上げは10万部くらいだったはずの成瀬。
完結編が発刊した令和7年12月時点でシリーズ累計180万。どんどん読まれて、どんどん市民権を得て自由になっていく成瀬すげぇなと思いながら、私も成瀬信者の一人として、成瀬の結末を見届けたい。
とりあえず、健康に無事に完結編の「都を駆け抜ける」を手に取れたということが何よりもうれしかったです。
③感想・レビュー
時系列的には『信じた道を行く』(2巻)と被るのかな?京都大学入学からの1年間を描いています。
今巻の成瀬はどうやら京都を極めたいようです。
思えば、成瀬が受験以外で滋賀より外に出るのは時系列的にはゼゼカラでM-1に参加して以来じゃね?と思いながら、今回は京都で成瀬が成瀬らしくい過ごすのかとワクワクしながら読んでいました。
個人的には、地元愛強すぎた『信じた道を行く』が面白すぎたというのもあるのか、『都を駆け抜ける』はそこまでインパクトは個人的にはなかったかな?と思います。
第三打席目(文庫版入れたら4打席目)で火の玉ストレート、ストレートという名の魔球である成瀬も打席に立つ回数が増えると目が若干慣れてきたかな?と感じました。
とはいえ、流石、成瀬、目が玉に慣れてきても打ち返せる気がしない…
今回は、最後ということもあり、「ぐるみんワイド」とか、西浦くんも出てきたりして、いよいよシリーズも終わるのだなと感じますが、やはり大トリは親友の島崎。
島崎なくして成瀬シリーズなしと個人的には思いますし、最後も島崎こそが成瀬の味を一番引き出せるキャラクターだと改めて思った内容だったなと思います。
200歳まで生きる成瀬の隣には200歳まで生きる島崎がそばにいてくれたらどれだけ素敵だろうか。
成瀬は物語の中でもじわじわと各キャラクターに認めら、愛されてますます自由になっていくなと思いますし、私を含め多くの読者から愛され、膳所から(物語の外の)世界へと飛び出しのびのびと生きていくのだなと感じる最後。
私も成瀬信者として頑張って200歳まで生きるか。
そんなことを思ったラストでした。
④こんな方にオススメ
成瀬あかり中毒な方
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再読しても成瀬は成瀬でした【成瀬は天下を取りにいく】(宮島未奈)の感想・レビュー – ジジの読書部屋
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【成瀬は信じた道をいく】(宮島未奈)感想・レビュー – ジジの読書部屋
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