①あらすじ
お嬢さん、十八かそこらで、なんでそんなに悲しく笑う――。
暴力を唯一の趣味とする新道依子は、腕を買われ暴力団会長の一人娘を護衛することに。
拳の咆哮轟くシスターハードボイルド!
※Amazon商品レビューより抜粋しております。
②読んだきっかけ
英国で翻訳された本作品がダガー賞を受賞。
日本人作家としては初。
というニュースが流れてきていて、話題になった本作品。
私はその賞の凄さとかよくわからないし、なんならタイトルを読んでももう一つ読む気にはなっていなかったので、XのTLを賑わわせていたものの、読む気になってからということで、一旦違う作品を読んでいました。
とはいえ、話題作になっているし、ミーハーな私は、どこかのタイミングでは読みたいと思っている自分がいる。
とりあえず、書店で見かけた時には確保していつでも読めるように準備しておりましたが、まさか2週間以内くらいで読みたくなるとは、積読も役に立つものだなと思いました(笑)
③感想・レビュー
この本のあらすじ、どんなふうに説明しようか?というと、本当に①で書いたようなことしか書けないという内容。
むしろ、私がブクログに書いたことよりもアマゾンのあらすじに無駄がない分良い気がすると思うくらい、あらすじはこんな感じ。
そして、ダガー賞というイギリスの賞を受賞した上にタイトルが物凄く欧米か!?なタイトルなので、ビリーとかジェシカとか出てきそうな雰囲気ですが、物凄く新宿のヤクザに捕まった超喧嘩の強い女性がヒロインです。
何度でも言います。マフィアではなくヤクザです。
本作品、スピード感が凄く心地よくて、バイオレンスですが痛快というワードも似合いそう。
ミステリーな要素もありつつ、自由とは何か、いわゆるジェンダーのこともあるだろうし、愛でも恋でも性でも友でもない同性の関係を何と呼ぶのだろうかというものも含まれているようにも思える作品。
いろいろ詰め込まれているように感じる本作品ですが、とはいえ堅苦しい感じはなく、ヒロインの新道もヤクザの組織に関わらされつつヤクザの仕事もするけども自分は見失わないのに喧嘩はめちゃくちゃ強い。結構いろいろと考察できたり、気づきが多そうだなと思うのですが、実はその辺りの難しい考察は読者の自由に委ねられているように思え、基本バイオレンスと疾走感の心地よいエンタメに振り切られてるなと思いました。
読み終えてみたら、何か知らない賞の世間が騒いでる作品でしょ?とか思っていてすみません、めちゃくちゃ面白かったですと言いたい作品でございました。
なお、こんなことを書いて、ミステリー部分もしっかり騙されました(笑)
④こんな方にオススメ
・バイオレンス上等、疾走感を感じたい方
・ダガー賞受賞作だということを逆に斜に構えている方
・愛でもない恋でも友でもない関係ってどんなん?と思った方
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