①あらすじ
仕方がない。犯人になってもらおう。
アーティストを支援する山あいの芸術村に、九人の芸術家の卵と一人の居候、そして四人のスタッフが暮らしていた。
ニックネームで呼び合うこの村で、ある日、スタッフのわたしは、発明家エジソンさんの死体を発見。殺したのは恋人で歌人の小町さんのようだが、彼女を犯人にしたくない村長さんは、わたしに、CGアーティストの写楽さんを「真」犯人にするよう指示する。
無茶苦茶な要求に戸惑うわたしだったが、いつしか冤罪作りに夢中になって……。
※Amazonの商品ページより引用しております。
②読んだきっかけ
書店でみかけて。
帯に、
これ、誰がやったことにする?
という文字が目に入ってきて、冤罪を作り上げるミステリー?
どういうこと?となりました。
作者の作品は私は過去に読んだことがなく初読み作家さん。
コメディなのかガチなミステリーなのかわからないですが、気になったら読んでみろといういつもの精神で手に取りました。
③感想・レビュー
この展開どうなっていくんだろう?
そういう意味では読み進めたくなるし、最後まで読めて面白かったなとなる作品ではあったなと思います。
ただ、読んでるときもそうですし、読後も思ったのですが
罪を擦り付けようとする理由が弱いな(そもそも犯人だと思しき人が自主したら意味がないしなぁ…)
と思うのと、
あらすじでも書いているのですが村民のエジソンさんの死についてはミステリーを読む以上、いろいろ疑いながら読むということもあり、冤罪にもっていこうとするパートは読み手の私の心情と作中の登場人物たちの動きが違うものになっているような気がしてもどかしさがありました。
ここでその行動なの?などなど、そのもどかしさはイライラにつながったり、冗長すぎて退屈だなと感じてしまったりしたというのが私の感想です。
このパートが本作品の3分の2くらいを占めるので、ここを楽しめるかどうかが本作品を楽しめるかどうかにかかっていると思います。
そういう意味では私は正直合わなかった作品ですが、最初に書いたように最後まで読みたくなる面白さのある作品だと思います。
④こんな方にオススメ
・犯人を仕立て上げる過程を純粋に楽しめる方
・作品の中に自分がその場にいると想像しながら読める方
・試みの面白さをそのまま楽しめる方
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