惑星の探検にページをめくる手を止められなかった【星空都市リンネの旅路】(蒼月海里)の感想・レビュー

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①あらすじ

 惑星《エリュシオン》は巨大隕石によって文明が滅び、生き残った人類も小さなコロニーで暮らしていた。

 《エリュシオン》の低軌道上にある星空都市《リンネ》。そこに住む青年リンネとキリは人類が住める土地を捜して、《エリュシオン》を調査している。

「静かにしてくれ。警戒ができない」

「ごめんごめん……。キリと地上探索するのが嬉しくて、つい」

 武闘派のキリと研究肌のリンネ。正反対のふたりは様々な土地に降り立つ。

 廃棄された工場、巨大な図書館、不思議な因習がある村などなど、いろいろな風景と生きる人々と出会っていく。
 同時に見え隠れする神という存在――。

 滅びかけの世界で、青年ふたりが出会うものは!?

※Amazonの商品ページより抜粋しております。

②読んだきっかけ

 完全なる装丁買い。

 最近、明るめの装丁の本を読んでいたせいか、絶妙に暗めの装丁に惹かれて。

 帯を読んで、本の世界に旅をする話なのか?と思うほどに、前情報も知らなければ、作者も初読み作家さん。もう、読む前からワクワクしかしませんよね(笑)

③感想・レビュー

 惑星が隕石の衝突により汚染されて住めなくなってから世代交代を重ねた後の世界。

 ガンダムのコロニーみたいな都市をつくり惑星の外に逃れて生活をし文明を維持してきた星空都市で研究員として生活しているリンネと、滅びた惑星で生き延びて限られた資源を奪い合っている世界で生きてきた地上人のキリ。

 この2人が出会って、パートナーとなり、ある理由から滅びた惑星を探索する物語です。

 惑星を探索することにどこか心を浮かれ気味のリンネと、冷めているのですが、面倒見がよく、射撃の腕前はシティーハンターの冴羽獠を凌駕するリンネのボディガード兼親友?のキリの関係が心地よい上に、思った以上に惑星探索の冒険感があって楽しい作品だなと思いました。

 惑星を探索しつつ、惑星に隠された秘密までも描かれる本作品。

 正直なことを書くと、最終章が私的には駆け足過ぎではないだろうかと思ったし、あっさりしているというか薄味だなと感じたというのは本音です。

 ただ、読後から体調不良を挟んでようやくブログに感想を書けるまで回復した私が、本から離れた今でも、惑星の調査をする2人を思い出しては、冒険している感じがあってワクワクする感情が残っていて、

 メチャクチャ楽しい惑星の冒険だったな

 と改めて思いました。

 リンネとキリの関係が私は好きで、この二人の調査という名の惑星探索はいくらでも読んでいらるくらい面白いなと感じる作品。

 環境問題とか、食料や土地問題など掘り下げればいくらでも話題はあるんじゃないかな?と思える本作品。

 そういう堅苦しいことなんか抜きにして、純粋に楽しい冒険へようこそな作品です。

④こんな方にオススメ

・惑星探索でワクワクしたい方
・男2人のやり取りを楽しみたい方(BLではございません)

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