人間とは起きた出来事に物語をつけたがる生き物である?【楽園の楽園】(伊坂幸太郎)の感想・レビュー

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①あらすじ

 大規模停電、強毒性ウィルスの蔓延、飛行機墜落事故などが立て続けに発生し、世界は急速に混乱に陥った。

 これらすべての原因は謎の人工知能『天軸』の暴走と考えられた。

 五十九彦(ごじゅくひこ)、三瑚嬢(さんごじょう)、蝶八隗(ちょうはっかい)の選ばれし3人は、人工知能の開発者が残したという巨大な樹の絵画『楽園』を手掛かりに、暴走する『天軸』の所在を探る。

 旅路の果てには、誰も想像できない結末が待ち受ける。

②読んだきっかけ

 きっかけは『彼女たちは楽園で遊ぶ』(町田そのこ)の参考文献で興味をもって。

 参考文献がこの本のみという本作品。

 もう読むしかないと思って、書店で見つけて購入しました。

③感想・レビュー

 書店で見つけた時の印象は

 本、薄っ!!

 だった本作品、五十九彦とかほんまにでてくるんやと思いながら読んでましたが、薄いにしても、その薄さを頭で補完するので、読み手次第では無限に広がりを見せそうな作品です。

 登場人物などでみると元ネタは『西遊記』なんでしょうけども…

 本作品の帯にもあるように、人間は起きた出来事についてなんらかのストーリーを作らずにはいられないもの。

 起きている現象に対してなんらかの物語を探さずにはいられない。

 本作品も、起きていることが淡々と語られている状況で、物語の中に今の自分自身の知っているトピックスを見つけ出して、その物語を自分なりに考えるというのもあるし、登場人物たちや本作品の世界で何が起きているのかというのを自分でストーリーをつけるというものなのではないかなと思います。

 本作品の感想からは外れますが、本作品にストーリーをつけた一つが『彼女たちは楽園で遊ぶ』(町田そのこ)なのかなかと思うくらいに、内容は薄いようで濃いなと思う作品だと思いました。

 楽園とは何か?といわれるとなかなか難しく、それこそ酒池肉林みたいな世界を思い浮かべるかもしれないし、アダムとイヴが追い出されたような楽園を想像するかもしれない。

 そんな楽園の楽園というタイトルをつけられた本作品は、挿絵も綺麗で手ごわいなと感じる内容は程よく薄くて濃厚な1冊の物語に仕上がっていると思われます。

④こんな方にオススメ

・『彼女たちは楽園で遊ぶ』を読了した方
・短い内容に自分の想像力で意味づけを楽しめる方

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