【猫の耳に甘い唄を】(倉知 淳) 感想・レビュー

①あらすじ

 売れないミステリー作家の冷泉彰成は、弟子の久高享に創作テクニックを仕込みながら、執筆を続ける日々を送っていた。そんな折、冷泉の元に二通の手紙が届く。

 一通は女性からのファンレター、もう一通はファンレターのようではあるものの、「殺人と云う名の粛清を献上する」と書かれた怪文書だった。不気味ながらも悪趣味な悪戯だろうと捨て置くが数日後、今度は殺人事件捜査中の刑事が訪ねてきた。被害者の女性は半年前に冷泉にファンレターを送っており、殺害当日は冷泉と会う予定だと周囲に語っていたという。まったく身に覚えのない冷泉は潔白を訴え、一旦は事なきを得た。だが、再び殺人事件が発生。被害者はまたもや冷泉のファンだった。そして冷泉宛てにまたしても不気味なファンレターが――。
※Amazonの商品ページより抜粋

②読んだきっかけ

 『死体で遊ぶな大人たち』などどこかふざけ気味なのに結構本格的な謎を提供してくるイメージのある作者の新刊ということで手に取りました。

 ここ最近ミステリーを読んでなかったというのもあり、ミステリーに飢えた?状態で読みましたよ、ええ…

③感想・レビュー

 アマゾンの商品レビューでの感想は、イマイチな印象ですが、個人的には半分そうで、半分そうではないというのが本音。

 イマイチな印象をもったという原因は、はじめがめちゃくちゃ重たいというか何か入り込んでこないし、読んで違和感だらけという点。

 これがいわゆる本作の味ではあるなと読後は思うのですが、ただ、これのせいで犯人がわかりやすいというか…

 ただ、これは作者の狙いかもしれませんので、そこが重要ではないと言われるとそれまでな部分だなと思います。

 そして、面白いなと思ったのは解決編。登場人物などの設定がしっかり生きている内容の謎解きで、思った通りであった部分は多くありましたが、それでも、おっと思わされる内容もあり一筋縄ではいかないものだなと思いました。

 また、全体的に読んでみても違和感ありまくりで重たいなと感じはありますが、コミカルな部分もあり、全体的には楽しく読めたなと感じました。

④こんな方にオススメ

・ミステリーで今度こそは犯人を当ててやるぞと意気込んでいる方(比較的犯人当ては容易だと思います)

・こういう設定の生かし方もあるのかと驚いてみたい方

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