亡くなった人が会いに来てくれたかもしれないと思うあの現象の舞台裏とは?【冥土レンタルサービス】(藤崎翔)の感想・レビュー

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①あらすじ

 お盆やお葬式で、蝶や鳥が飛んできたのを見て「あの人が戻ってきたんじゃない?」とか話したことはありませんか。

 実はあれ、本当にあるんです――。

 死後に好きな生物の体を借りて少しだけ現世に戻れる「冥土レンタルサービス」を使って、魂たちが家族を救ったり夢を叶えたり復讐したり。

 涙と笑いと伏線回収てんこ盛りの連作短編!あなたならどの生物をレンタルしますか?

※Amazonの商品ページより引用しております。

②読んだきっかけ

 『お梅は呪いたい』でおなじみの作者。

 今回は、帯をみて、去年の11月に亡くなった母を思いながら、お盆らしいなと思い、購入。

 本を読んでる時とかに本に止まった虫をみて、「あれ?おかんが会いに来たのか?」と思う現象に心当たりがありすぎたので(笑)

③感想・レビュー

 『お梅は呪いたい』みたいなコミカルな感じのもの書けるし、『逆転美人』みたいな笑いなしでド直球な作品も書ける作者。

 本作品は、文章はコミカルです。

 読んでいて、ああお梅さん寄りだなと感じる作品でした。

 ただ、内容は変化球という名の直球というか、作者の作品だとここはこういう感じで嫌な予感がするなぁという時に、そっちに行きますか?確かにそっちの方が直球ですけども!という感じ。

 作者の作品知っている方にはある意味ネタバレになるかもしれませんが、そっちいきますの?感、わかっていただけるのではないかと思います。

 そんな本作品ですが、もし、死後の世界があって、本作品のようなレンタルサービスとは違っていても、死んだ人が思った人に会いにいくというのはなかなか大変だなと思いました。

 よく考えれば、『あっ、〇〇が会いに来てくれたのかもしれない』というのは、本当にふとしたとき。気づいてもらえないというリスクと、人間では考えられなかったはずの外敵に遭遇して命を落とすリスクがあるということを考えると、相当大変だなと確かに思います。

 その大変さをコミカルに描いていて、面白なぁと思いつつ、去年亡くなった母親が会いに来てくれてたら、大変な思いしてるんだろうなぁとしみじみと思いました。

 また、亡くなった人物たちがなんとなくいろんなことでつながっていて、最後の一行で、本当に良かったなと思える作品。

 あなたに会いに来てくれたこの世にいない大切な人も、とんでもない危険を冒しているかもしれないですよ?

④こんな方にオススメ

・死後の舞台裏を楽しく読んでみたい方
・亡くなった大切な人を思い出したい方

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