①あらすじ
恋と宝石。
「宝石の価値ってそんなに重要?」
思いがけない彼女の言葉がぼくを心地よく壊す。
当たり前を超えていけ
「いや、ごめん要らないわ、これ」
「は!?い、要らないってお前……嵌めてみもせずに!?」
横浜で三大続いた宝石商(ジュエラー)の嫡男・大江頼任と、彫金を家業とする職人の娘・黒江彩。
最初のデートで頼任が贈ったリングを突き返してから、二人の関係は「メシ友」と「恋人」の間で謎のまま。
頼任の店のお得意様のブライダルジュエリーのオーダーを皮切りに、クロエがジュエリーデザインを引き受けるようになってから、二人の関係性が変わっていく。
宝石をのぞくと見える美しい別世界。これを表現できるのは彼女だけ。
※Amazonの商品紹介ページより抜粋しております。
②読んだきっかけ
もともと、『図書館戦争シリーズ』から好きだった有川浩先生。
イメージがミリオタや植物、ヅカなどなど、はまり込んだらとことんというイメージがある作家先生。
そんな作家先生の完全新作の長編は実は『県庁おもてなし課』以来。
長い間、読書から離れていたというのもあるのですが、単行本は『物語の種』を2年前に購入して読みましたが、本当に久しぶりの長編小説。有川浩から有川ひろに改名してたことすら実は知らなかったのですが、帯みて仕事×ラブコメということで、久しぶりに有川先生のだだ甘の恋愛を読みたいと思い、購入いたしました。
③感想・レビュー
ここ数年で『図書館戦争シリーズ』を読み返して、やっぱり、『図書館戦争シリーズ』ええなぁと思った41歳大阪府産の私の感想です。
クロエと頼任との関係がたまらんなぁ~
宝石商の跡継ぎの大江頼任が語り手になってヒロインであるクロエとのメシ友以上恋人未満の関係で、仕事をするのですが、こんな感じで毎日仕事ができたら楽しいだろうなぁと思うような関係で、この2人の関係が羨ましく思えました。
宝石商の跡取りで宝石の知識はあるものの、固定観念が捨てられない(あと、女心がわからない)主人公の頼任と、固定観念にはとらわれない自由なジュエリーのデザインをするけども、宝石の知識がなく接客が苦手のヒロインのクロエ。
お互いが苦手なところをしっかりとフォローしあえるという関係もよいなぁと思うのですが、仕事が終わったあとや仕事の相談事をしながらご飯を食べる。しかもドカ食い。
これは気持ちええわぁ~と思いながら読んでました。
また、恋愛模様も主人公の頼任は告白してるのでクロエのことが好きだというのはよくわかるのですが、クロエの気持ちはまんざらでもないのもわかるし、何より、この娘、ツンデレ(笑)となるくらいにわかりやすい。わからないのは登場人物を含め、主人公の頼任だけ…近すぎてわからないというだけなのかもしれませんが…
それくらい、この2人を好きになれるというお話だなと思いました。
41歳大阪府産の私には仕事に関しては、そこまでいつも順風満帆ていうことはないだろうとは思うし、優しい世界過ぎるんじゃないかとは思いますが、じゃあ、この2人が失敗して落ち込んでるところを見たいかというと、そんなこともないし、むしろ少し悩みながら2人で楽しく仕事をしていてほしい。
そんな風に思える2人が描かれていると思いました。
描かれる宝石も全然宝石に興味のない私にも、頭の中で描ける上に、クロエがデザインしたオーダーメイドのジュエリーも独特なはずなのに、頭の中でなぜか描ける!
見える!!私にもみえるぞ!(これが言いたかっただけ)
だし、章ごとの末尾にクロエがデザインしたジュエリーを再現したもののQRコードもついてより物語に没頭できるようになっております。
あと、矢内さん強すぎじゃね?というのも感じつつ、クロエの吉牛の食べ方(吉牛には紅しょうがを食べにいく!)が一番フレーズとして残っている本作品。
読後は
ええもん読ませてもらったぁ~
が率直な感想でございました。
④こんな方にオススメ
・恋愛でスイーツ上等な方
・こんな人とこんな仕事をしてみたいと仕事で疲れている方
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