①あらすじ
数千年前、遥か海の向こう。密林の奥では数多の文明が花開き、そして滅んでいった。
小さな島で生まれ育った少年・スレイの平和な日々は、エルテカ王国の「生贄攫い」によって一変する。生きたまま胸を開かれ、心臓を太神に捧げる生贄の儀式。ある晩、不思議な女性の助けによってかろうじて逃げ出したスレイ。彼女は、叡智を司る“ウェラス族”だった。
生贄屋敷から逃れた少年、最強無敵の怪力戦士、謎に包まれた最高神官、反生贄思想を語る赤いマントの少年。それぞれの人生が交叉するとき、世界の運命が大きく変わる。
「ジャガーは戦いの神であった。 人々はジャガーを畏怖し、崇め、戦士は己のうちにジャガーの魂を宿そうとした」
※Amazonの商品ページより引用しております。
②読んだきっかけ
発売されてから店頭で見かけていたものの、見た目の印象が分厚い上に、見た目の装丁から不気味。ホラーなのか?とすら思っていた作品。
SNSで読了が増えてきて、中身がわからないですが、どうやらマヤ文明を舞台にした作品らしいというのがわかり、歴史が絡むならと俄然興味が湧いた私。
500ページ以上は明らかにあるであろうフォルムに、圧倒されつつも
マヤは1日にしてならず
というわけのわからないフレーズを頭に思い浮かべながら、本当に読めるのか?と不安半分、どんな作品なのだろうというワクワク半分で読んでみました。
あと、初めてこのタイトルを読んだとき、ジャガー・横田さんが頭に浮かんだというどうでもよいことを添えておきます。
③感想・レビュー
読み始めて数十ページで面白いなぁと世界にはまり込んでしまった私。
文字数や行数的に分厚さほどの読みづらさはなく、600ページ超ですが、スイスイ読める感じでした。
100ページ辺りにたどり着いたときは
もうあと500ページくらいしかないのか?
と謎の寂しさを感じながら読めるほどには面白いなと思いました。
マヤ文明が舞台だから!!と読みだしたのですが、実はマヤ文明についてはほぼ無知です(笑)
それでも、生贄や戦争、それぞれの登場人物たちの境遇は敵や味方関係なく面白く読めるほどに、読み進めていけばいくほど魅力があふれてくる作品だなと思います。
特に私が読んでいて、確かになぁと思ったのは
人は生きている以上争いを避けられない
ということです。
今でも戦争はあるし、紛争も起きている。ナチスドイツに迫害されて酷い目にあったはずのユダヤ人がガザ地区を攻撃したりしている。
こう思うと確かに人は何らかの争いをしているし、真実だなと思います。
そして、私もだってそう。武器を持っての殺し合いなんかしたことはないですが、私が今まで生きてこれたのは誰かの支えがあったからこそというのはもちろん、私と争って誰かが敗れた上で私の今があるともいえるなと思います。
大学受験、就職活動、仕事などなど。思い返したら、争いに勝ったり負けたりして今の私がいるのだなと思います。
本作品の登場人物たちも実は同じで、社会に属するため、生きるために巻き込まれたくもないはずの争いに巻き込まれていく。
そして、人は何かや誰かを犠牲にして生きている。
読後はそんなことを感じつつも、人間の影の部分がむき出しになったような作品だったなと感じました。
マヤ文明を舞台にしているとはいえ、決して大昔の話ではなく、今にも通じるものがあるし、そう思うと、人間て今も大昔も変わらないのではないかと感じた作品でもありました。
④こんな方にオススメ
・マヤ文明が舞台と聞いて面白そうと思った方
・人がいて生きていく以上争いは自然と起きるものだと思う方
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