①あらすじ
あの世とこの世のあいだにあるカフェ・ポンの店主・虹子に雇われて、もう会えない人からの想いを伝える「伝言猫」として働くふー太。
伝言を届けるべき人たちが、ある事情で一堂に会するという山荘に向かうことに。
ところが、大雪によって全員、その山荘に閉じ込められてしまう。
ミステリ好きのふー太は、なにか事件が起こるのではないかと、山荘にいるそれぞれの人物を探ろうとするが……。
※Amazon商品レビューより抜粋しております。
②読んだきっかけ
2024年の11月頃に気になっていた『伝言猫がカフェにいます』を購入したときに、ついでに続編も購入しておくかということで、2冊同時購入しておりました。
『伝言猫がカフェにいます』は2024年の12月の初旬に読み終えたのですが、そこから続巻までたどり着くまでに半年くらい要して、ようやく手に取りました。
ここまで積んでいた理由は特になく、もともとゆっくり読んでいこうと思っていて、積んでる本を見つめて、次、伝言猫の続き読もうというくらいの軽い気持ちでございます(大体いつも気分で読んでいるので…)。
もう、春になってしまいましたが、雪の山荘にいる伝言猫に手をつけることができました。
③感想・レビュー
あらすじにある通り、カフェにいますとは違い、大事な人からの言葉を伝える場所は雪の山荘にあつめられた登場人物たち。
雪で電話はつながらないし、外に出ることもできないクローズドサークル。
もう、山荘で殺人事件が起きても不思議ではないという謎のシチュエーション。
伝言猫のふー太もミステリー好きらしく、1人で盛り上がりをみせます(笑)
伝言猫のベテランとなったふー太ですが、猫らしいというかふー太らしいというか、あるやらかしをして、依頼人たちが会いたい人がわからなくなり、ふー太の推理によって会いたい人と伝える言葉を考えなければいけなくなりました。
これが、推理仕立てになって、ふー太の可愛らしさと相まって、前巻と同様、伝言猫らしさは最後まであったなという印象です。
ただ、登場人物たちの会いたい人や悩みがカフェにいますと違い、章立てではなく同時に明かされたりしてしまうからか、1人1人の登場人物に集中できず、内容がぼやけてしまっているというか、印象に残らないまま思いを伝えるところになってしまい、カフェにいますほどの大切な人へのメッセージもぼやけてしまったなというのが個人的な印象。
ミステリー仕立てというところ謎解きに入り込み過ぎたというのもあるのかもしれませんが、読後は伝言猫のふー太らしいとは思っても、個人的には何を読んだのかイマイチわからないぞ?という感じはあったことは付け加えておきます。
ふー太可愛いよふー太を楽しむ分には十分楽しかったので、読書としては十分楽しめたなと思いますが、個人的にはミステリー仕立ては私には合わなかったなと思います。
雪の山荘で伝言猫と一夜をともにするのは楽しそうだなという余韻はあって、そこは素直に面白かったなと思いつつも、こんな感じの感想になりました。
④こんな方にオススメ
・『伝言猫がカフェにいます』でふー太ファンになった方
・純粋に猫がミステリーシチュエーションで盛り上がっているのを見守りたい方

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