私の中の勇者が目覚めそうな予感がする誰勇の第3巻【誰が勇者を殺したか 勇者の章】(駄犬)の感想・レビュー

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①あらすじ

 魔王討伐から数年後、王国で開催されている慰霊祭で亡くなった者たちに祈りを捧げる勇者たち。

 王都が祭りの喧騒に包まれる中、勇者はかつて旅の始まりで出会ったリュドニア国の姫と再会を果たす。

 少し緊張した面持ちで言葉をかける彼に、姫は冷たく重い声で「リュドニアの勇者を殺したのはあなたですか」と糾弾する。

 かの勇者が姫の兄であり王子だったことを思い出した彼は、心にかすかな痛みを覚えながら「王子を殺したのは魔物シェイプシフター。あなたもご存じのはず」と伝えるのだが……。

 これは旅の始まりで出会った、もうひとりの勇者と姫の物語。

 ※Amazonの商品紹介ページより抜粋しております。

②読んだきっかけ

 初巻である『誰が勇者を殺したか』を読んで、本作品はRPGゲームにおける勇者とはどんな人物なのかを楽しく考えさせてくれた作品だなと感じてます。

 そして、私のゲームで遊んだ世界が実際にあるような感覚にしてくれる本作品。

 当然、続編が出るとなると、買いますよね(笑)

 積んでる本もそのままに、発売日を楽しみにして読ませていただきました。

③感想・レビュー

 本作品の初巻であり、これだけで完成されていたんじゃないかと思う『誰が勇者を殺したか』を読んでいる前提だろうし、このレビューに意味があるのかはわかりませんが、言えることはもちろん

 今回もしっかりと勇者とは何か?

 なお話でした。

 好きで読んでるなら、今回も当然好きだと思える内容になっていると思います。

 考察的な意味でいくと、作者があとがきにも書いていたように、勇者というのは努力の人なのか?というと、おそらくそうではない。

 一番、単純なのは、「魔王を倒した者」が勇者だという、わかりやすいものもあるのですが、じゃあ、魔王を倒すために志半ばで力尽きた者たちや魔王を倒すために討伐に行きたくてもいけなかった人、その人たちは勇者ではないのか?

 2巻の登場人物も魔王は倒さなかったけれども勇者だと思うし、でも英雄でもあると思うし、そうなると英雄と勇者はどう違うのか?ともなるし。

 本巻で描かれる勇者一行の旅も、初巻が人間関係が完成されていて、実際の旅の苦労など全く分からなかった部分が見えて楽しいですが、勇者が魔王を討伐することによって勇者になるためにはどんなことが必要なのか、勇者とは何かと毎回考えさせられる内容だなと改めて思いました。

 そう、勇者は、ただ魔王を倒すだけでは意味がない!!

 初代ドラクエでも、竜王の城は目と鼻の先にあるのに、初手で魔王城に挑むという選択肢はなく、ただ倒すだけなら勇者である必要はない。そして、魔王を倒す英雄というのとはまた違う。

 本当に勇者ってなんだろう?

 巻を重ねるごとに答えを出すのが難しいなと感じる本作品が辿り着く勇者というものを私は知りたいなと思います。

 そして、巻を重ねるごとに目覚めつつある私の勇者(マリア様にジト目で見つめられながら、否、踏みつけられながら回復してほしい!!)が今後どうなっていくのか楽しみな作品でもあります。

④こんな方にオススメ

・『誰が勇者を殺したか』でこの世界にどっぷりつかってしまった方
・自分の中に眠っている勇者を目覚めさせたい方

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