情報を制する者がゲームを制する。
行われるゲームは「グリコ」、「坊主めくり」、「じゃんけん」、「だるまさんがころんだ」、「ポーカー」をアレンジしたゲーム。
果たして、あなたはこの奥深いゲームで繰り広げられる情報戦を目の当たりにして、ページをめくる手を止められるだろうか。
これは作者と読者との戦い…なのかもしれない…
不思議な書き出しになりましたが、正直、この作品をどう表現してよいのか…
女子高生が巻き込まれるゲームのどれもが知っているゲームのアレンジばかり。
しかも凄いのが、知っているゲームがもとになっているので、読んだだけで分かるアレンジルールに、光景を容易に浮かべやすいです。
ゲームを文字だけで説明すると、ありがちなのが、作中のゲーム、説明されてるだけで何をやっているのか想像できないままに終わるというもの。
例えば有名なハリー・ポッターのクインディチ。
ハリー・ポッターを初見で読んでいてこのクインディチを想像してもなんとなくしか頭に浮かばず、何をやってるの?このき競技?ってなりませんでしたか?
本作品は基本的に子どもの時にやったことのある遊びが多く、どんなことが繰り広げれているのか容易に想像がつくというのが良いです。
何なら、次に繰り広げられるゲームはどんなやつなんだろうと気になって、ゲームの内容やルールを読むことすら楽しいです。
そして、情報戦と心理戦の描写が面白くて、ぐいぐい引き込まれています。
私は、本を読んで毎回何らかの気付きは得たいとか思いながら読んでいるのですが、この作品にそんなことを考えながら読む隙は与えてくれませんでした。
読んでいて、ただただ面白い。喉が渇きそうな緊迫感もあればどことなく緩さもある。何も考えずにただ読むだけで意味を求めてはいけない。
そんな作品なんだろうなと思いました。
これこそ、ザ·エンターテイメントだなぁと。
ハマればとことこんのめり込める作品で、読んで良かった、楽しかったと思えたそんな作品です。
※ブクログに掲載した感想を転載しております。
知っているゲーム(ジャンケンなど)をアレンジして、単純なようで奥が深いゲームが仕上がっている。
ゲームのルールないようでの駆け引きが繰り広げられ、どんな風に勝負が決まるのか、どこにルールの穴をつくことができるのか推理して読むと面白かったです。
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