①あらすじ
五歳で読んだ『走れメロス』をきっかけに、内海集司の人生は小説にささげられることになった。
一二歳になると、内海集司は小説の魅力を共有できる生涯の友・外崎真と出会い、二人は小説家が住んでいるというモジャ屋敷に潜り込む。
そこでは好きなだけ本を読んでいても怒られることはなく、小説家・髭先生は二人の小説世界をさらに豊かにしていく。
しかし、その屋敷にはある秘密があった。
読むだけじゃ駄目なのか。
それでも小説を読む。
小説を読む。
読む。
宇宙のすべてが小説に集まる。
※Amazonの商品レビューより抜粋しております。
②読んだきっかけ
書店の店頭に並べられているときにビニールで入っていて、どうやら特典などがついているらしい。
妙に光る装丁だなという印象で、タイトルも短くシンプルに『小説』。
作家さんも初読み作家さん。
未知数ですが、装丁とタイトルで興味が湧いたらとりあえず読むといういつものスタイルで購入いたしました。
③感想・レビュー
物語に救われ、読書に呪われた
このフレーズが帯に出てくるのですが、まず、読んでみて思ったのは、序盤は本当にそんな話なの?と思うほどに、小説大好き少年が、どこかの有名な小説家の先生と出会って、
「おまえ、本好きなのか!?そうか、いつでも好きなだけ読みにきていいぞ」
という感じの日常的なお話だと思っていました。
ところが、あるところから、急にファンタジーなのかな?この作品と思うようになり、えらい壮大な話になり、最終的には
「読書という行為は壮大なことなんだ!!」
という結論に達するほど、えらい壮大な話になったなと思いました。
私は、こういうブログに読了した本の感想をあげてアフィリエイトしてみたいなとか考えるくらいには読書は頻繁にやっているので、
確かに書いてることの意味はわかるよ
という感じなのですが、普段読書しない方は共感できるのかな?という若干の不安は抱きつつも、私もほぼ小説しか読まない人なので、小説を書くでもなく、ただ毎日読むだけということに意味があるのか?ということについてはなんとなく考えたことはあります。
ただ、最後は
楽しければそれでよいじゃない?
になります。
とはいえ、こうして読了の感想やレビューをしてアフィリエイトをするという目的だけじゃなくて、読んだ作品からなんらかを得て、それをアウトプットして何らかのものを得たような気になりたいという気持ちもあります。
つまり、私もただ小説を読んでいるというだけじゃなくて、読んだことが無駄にならいようにとか、何かに役立てたいなど読書することに何らかの意味を見出したいという願望があるんだなと思います。
そう思うと、本作品の「小説を読む」という行為の考察はかなり深いなと、読後数日経った今でも思います。
そして、私は小説を読むということは
自分の内なる宇宙を作り上げること
なんだろうなと、えらく壮大な陳腐な答えになったと思いながらも、これからも知らず知らずのうちに内なる宇宙を広げていくのだろうなと思いました。
④こんな人にオススメ
・「小説を読むこと」について興味がある方
・小説を読むのが大好きな方
小説 [ 野崎 まど ]価格:2145円 (2025/2/17 20:00時点) 感想(1件) |
コメントを残す