①あらすじ
「私は人間(ひと)であることを諦めない」
西彩子(にしさいこ)、連続殺人犯の娘。人呼んでレクターガール。
現代のエリザベート・バートリと言われた連続殺人鬼を母に持ち、
自身は肉体的に痛みを感じない特殊体質と常人とは異なる脳波を持つ天才サイコパス。
彼女は戦う。自由であるために。
彼女が彼女であるために。
妊婦ばかりを狙った連続殺人事件の重要参考人とされたのは16歳の少女、西彩子(ルビ:にしさいこ)。
4年前に同様の事件で逮捕され、拘留中に自死したシリアルキラー西玲子の遺児である。
彩子は6本の指を持つ手で美しいピアノを奏で、非常に高い知能を有する一方、痛覚の一切を持たぬサイコパスであった。
彩子を調べ始めた刑事の河口は、4年前の事件と今回の事件は同一犯であり、玲子でも彩子でもない真犯人がいると睨む。
同様に4年前から事件を追ってきた彩子は河口とタッグを組み、恐るべき事件の真相に立ち向かっていく……。
ピアノを愛する天涯孤独の刑事×サイコパスの少女。
音楽で結ばれた異色のコンビが希代のシリアルキラーを追うバディミステリー!
※Amazon商品レビューより抜粋しております。
②読んだきっかけ
ブラッディ―で、サイコなのかホラーなのかわからないなんとも言えない装丁に、分厚さもそこまで感じず、ライトノベルっぽい感じなのかな?と思い(あくまで装丁のイメージ)購入しました。ライトノベル=軽めの作品というわけではないのですが、コミックチックなストーリーを読みたいと思ったときになんとなく装丁見てそういう感じの作品かもしれないなと思ったので。
③感想・レビュー
サイコパスなヒロインVSシリアルキラー感のある本作品。カニバリズム、アクション要素あるドンパチもあるなど結構盛り込まれているものが多いなと感じる本作品ですが、本作の凄いと思うところは、それらのてんこ盛り要素の盛り込まれた物語を圧倒的なスピードで駆け抜ける爽快感を感じられる作品だと思います。
多少、グロいし胸クソ悪い作品でもありますが、読んでいて次どうなるんだろうか?ここ、次が気になって仕方ないなどなどどんどん引き込まれる感じがとても楽しかったです。
ただし、個人的な感想ですとわざわざ前置きをしますが、スピード感はあるものの、内容的な深さというかいろいろと全体的に薄いとも感じてしまうところがありました。
読んでいるときに展開が次々と変わっていくスピード感がある分、その内容的な部分は極力削ったのかな?と私は思っていて、これが作者の意図通りの伝わり方なのではないか?という見解ですから、ありだと思います。
また、読後に作者が本作品を書くにあたりどういう思いで書いたのかというのを読んで、なるほど確かに、そういう話でもあるなと思いました。
加害者家族というのは幸せになってはいけないのか、加害者家族の責任とは(そういうのが本当にあるのかも含めて)というのも含めて考えさせられる作品だったなと思います。
とはいえ、まずは、本作品を手に取った時は、何も考えずに、ストーリーに身をゆだねてほしいなと感じる作品です。
④こんな人にオススメ
・シリアルキラーVSサイコパスの織り成すスピード感たっぷりの小説の世界に浸りたい方
・カニバリズムって?ググるのが面倒、でもグロすぎるのも見たくないけど読んでみたいと思える方
レクターガール・サイコ [ 星月渉 ]価格:1694円 (2025/2/13 19:19時点) 感想(0件) |
コメントを残す