過去の思い出は板チョコ一枚みたいなものなのかもしれない【チョコレート・ピース】(青山美智子)の感想・レビュー

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①あらすじ

 その一瞬に、

 祝福の一粒を。

チョコバナナ、キューブチョコ、マカダミアナッツチョコ、
チョコチップクッキー、アソートチョコ……

 人生の小さな曲がり角にちりばめられた彩りさまざまなチョコレートが主人公の背中をそっと押す――

チョコバナナ×恋の予感  
キューブチョコ×推し活 
マカダミアナッツチョコ×結婚  
チョコチップクッキー×友情
シガーチョコ×大人  
ハイカカオ×失恋 
チョコレートアソート×決意 ……etc.

受け取って、差し出してーー
祝福の連鎖が動きはじめる


※Amazonの商品ページより抜粋しております。

②読んだきっかけ 

 毎年1冊ペースで発刊される青山美智子先生の作品。

 特に意識しているわけではないのですが、毎年買って読んでいるなと思いながら、夏ごろに店頭に平積みされていたの見かけた本作品。

 実は店頭に並んでいるのを見たときに3度ほどスルーしてました。

 理由は、短編集にしても1章10ページくらいというのと、全体で200ページに満たないこと、あと、連載の恋愛?ということで、そこまで興味を持つことができなかったからでした。

 とはいえ、作家名が目についてしまうとどうしても平積みされているところが気になってしまう本作品。

 実は手に取るまで、買おうか、買わないかで悩み、買った結果、今読んでる本を読み終えてから…という、読書する人あるあるの後回しからの数か月間罪読ならぬ積読コースとなってしまったのでした…

 それでも、購入後数か月で読みたくなるのは作者の魔法かなと思って、読み始めました。

③感想・レビュー

 短い作品な上、興味があまりなかった作品。

 どこまで感想を書けるのかという不安もありましたが、読み終えて、

 一枚の板チョコのピースに思い出が詰まっている

 という話なのか?と思うと、うまい具合に書いてるなぁと読後は思いました。

 今何気なくふと思い出すことってあるじゃないですか?

 小学校の時の遠足や運動会であったり、今でも夢にみる初恋相手のこと、中学校の時に恋とは違ったかもしれないけれどちょっといいなと思っていたあの子のことだったり、高校時代に結局告白できなかったあの子のこと、大学時代に今のパートナーと出かけたことなどなど、生きてきた分だけいろんなことが頭の中に蓄積されていると思います。

 そんなふと思い出す、甘いようなほろ苦いような思い出たち

 これを1枚のチョコレートのピースに例えるというのが、おしゃれだし、共感できるなぁと感じました。

 (ちなみに私は読んでいるときに頭の中で流れていた曲が『CANDY』(Mr.Children)でした。ほろ苦いキャンディーがまだ僕の胸の奥にあるんだっていう歌詞がなんとなくぴったりな気がして)



 描かれている一つ一つの本当に一口に過ぎないはずのチョコレートのひとかけらたち。

 そのひとかけらは当時苦いものがあったかもしれないけれど、今思い出せば「甘い思い出」として残っているよなぁと思いました。

 そして、その甘いような苦いような思い出を共有していた人がいる。

 共有した思い出をもつのはその当時の恋人かもしれないし、思い人かもしれないし、家族や友人かもしれない。

 読んだきっかけにも書いたように200ページに満たない本作品ですが、広がっている物語は無限大だなと感じた作品でした。

④こんな方にオススメ

・あの頃の青春や恋を思い出してみたい方
・Mr.Children『CANDY』が好きな方

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