【ビストロ・ベーテヘようこそ】(野村美月) 感想・レビュー

①あらすじ

婚活相手は〇〇? 隠れ家ビストロのシェフ特製、美味なる料理を召し上がれ

10年以上付き合ってきた彼は後輩と結婚、真摯に勤めてきた仕事先はクビ。数か月後に迫る「35歳」を目前に、小野コマチは婚活アプリに登録する。「私の料理をぜひ食べに来てほしい」と誘われ、出向いた先はなんと色とりどりのバラが咲き誇る庭園に囲まれた豪邸だった。恐る恐る進むコマチを待ち受けていたのは、見目麗しく一口食べれば止まらない料理の数々で――(「第一話 小野コマチの情熱~骨付き鶏もも肉のワイン煮込み」より)。現実に少し疲れた人の前に現れる、豪華なビストロとめくるめく料理、そして謎に包まれたシェフとは?「ものがたり洋菓子店 月と私」の著者が贈る、美味しい一皿と再生を描いた連作短編集!
※アマゾンより抜粋

②読んだきっかけ

 『文学少女シリーズ』よりお世話になっている、野村美月先生の最新刊が2024/12/25のクリスマスに発売されました。

 「ものがたり洋菓子店月と私シリーズ」もスイーツを絡めた物語で、今回も食べ物なのか?と思いながら、作者買いいたしました。

③感想・レビュー

 マッチングアプリを使って婚活中なのが実は〇〇。

 なんで〇〇が婚活を?しかも、マッチングアプリで?と思いながらも、〇〇がマッチングアプリで出会った女性に自慢のフランス料理をふるまう料理が美味しそうでお腹が鳴る。

 しかも、〇〇と出会う女性の悩みを見抜き、女性に一歩前に足を踏み出す勇気を与える。

 ここが序盤で、その女性たちとの出会いが〇〇を助けて、最後は実家の母の味を食べているかのように(フランス料理にこの表現がどうかですが)ほっこりするお話です。

 〇〇と書いているのはネタバレ防止で、ある作品やある作品の登場人物なのですが、この〇〇めちゃくちゃ有名ですが、私は未読ですし、原作も読んだことはないので実は結末を知らない。

 ただ、創作にしてもイフストーリーとしても〇〇がこういう話ならよいなと思うくらいに私は好きです。

 マッチングアプリで出会って女性に腕を振るって食事を提供して、女性の悩みを解決するだけの話ではなく、偶然の出会いが〇〇周辺を救っていくという人の繋がりを感じられる作品でもあるなと思いました。

 読みながらお腹が鳴る。そして読後はほっこりするそんなお話です。

④こんな方にオススメ

・美味しそうなフランス料理を文章で楽しみたい
・登場人物がそれぞれ自分の悩みを解決するために足を踏み出す物語が好きだ

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