ノンフィクション作家になりたい主人公のフィクションな物語|【七浪京大卒無職・院等寺庵乃雲の奔走】(佐川恭一)の感想・レビュー

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 ノンフィクション作家として食べていきたいという夢を持っている院等寺庵乃雲が彼なりの本気を出して立ち向かうのは、ノンフィンクションとは思えないぶっ飛んだ世界。

 カオスと言ってもよいくらいのぶっ飛びぶりの世界の行く先とは?

 コメディとして読むもよし、殻に閉じこもった読者自身を院等寺に重ねるもよし。

 自分にとってのノンフィクションに出会うかもしれない、そんな作品です。

①あらすじ

 金なし、職なし、友人なし――でも、ノンフィクション作家になる自信だけはある。

 38歳、周回遅れの青春にいざ出走!

 『学歴狂の詩』で話題の著者が描く、疾風怒濤の“中年”青春物語

 受験勉強と読書以外、なんにもしてこなかった38歳、院等寺庵乃雲(いんとうじ・あんのうん)。

 世界的ノンフィクション作家になって一発当てるべく、怠惰な男が遂に動き出す!

 執筆テーマを求めて母校・京都大学を訪れる院等寺の前に立ちはだかるのは、受験期に勝るとも劣らない難問奇問の数々。

 「京大生黒ギャル交際事件」、高偏差値集団主催のリアル脱出ゲーム、そして過激思想を掲げる巨大組織の陰謀。

 予備校時代の同級生・間宮の協力を得ながら、院等寺はこれらに立ち向かい、夢の実現のために少しずつ変わり始める……。

②読んだきっかけ

 書店でタイトルを見たのがきっかけです。

 いつも通り過ぎですが、初読み作家さんを読むならタイトル買い、想定買い、帯買いくらいしか決め手がないですよね(笑)

 本作品は、某涼〇ハルヒみたいなタイトルが目についた点。

 7浪とかしないのに京大卒でしかも無職な登場人物が主人公?

 どんなアンバランスな登場人物よと思いながら、気になってしまったら購入するしかないですよね(笑)

③感想・レビュー

(1)良かった点・面白かった点

 正直、リアルで街中でみかけていたら言い方悪いかもしれないですが、キショイと思う主人公の院等寺。

 そんなキショイとおもうキャラクターを通して見えてくる世界は、マジか?こんな感じなんか?とか、ド屑じゃねえか?などなど、読者目線では非常に面白いし、そんなニートで京大卒の無職のプライドだけが高くて、何をするにも言い訳して結局やらない、勇気をもって踏み出せない姿が自分と重なったりして、どこか共感できる点は良かったなと思っています。

 また、勇気をもって踏み出せば物事は動くというのもよいなと思いました。

 世間的にいういわゆるド屑主人公が巻き込まれるのがとんでもなくぶっ飛んだ話で、ノンフィクション作家目指しているのにとてもノンフィクションとは思えない展開が面白くて読み進められる内容でした。

(2)イマイチポイント

 ノンフィクションを求める世界で、ある意味厨ニをこじらせたような世界が繰り広げられる世界観。

 ぶっ飛んでて面白いなと思う反面、一部何が起きているのかさっぱりわからないという…

 メタバース?とかそうなんですが、最後の方は一体何をやってるの?という感じは正直あります。

 私の中では、一番盛り上がる部分であるラストの方が意味不明状態だったので、ここはイマイチだったかなぁと思います。

 あとは、登場人物がクセが強すぎるので、それをユーモアとして受け取れるかどうかというのはあると思います。

(3)総評的な何か

 厨二的な展開、クセ強い登場人物というタイトル通りのクセ強小説。

 ただ、屑ながらも翻意した時の行動力が凄い主人公の院等寺からは笑いと元気、そして勇気をもらえる内容。

 特に、何かをやろうと思ってもうじうじ悩んだ結果、ただ勇気がないのに、やらないことを賢い選択として信じて疑わず何もやらない臆病者の私も主人公の院等寺と重なるところがあるなと感じました。

 主人公と重なる部分を受け入れると意外と、親近感の湧いてきて、頑張れと応援したくなるような作品でした。

④こんな方にオススメ 

・いろいろとぶっ飛んだ世界を覗いてみたい方
・いつも一歩踏み出す前に結局諦めてしまう方

 特に、何事も一歩踏み出すことが大事だと教えてくれる作品なので、次の一歩を踏み出せない方に読んでほしい作品です。

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